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ニューズレター スマイリング・ビューティー

スマイリング・ビューティー 第25号 2009年05月発行

ニュースレタースマイル・ビューティー

院長コラム

こんにちは、加藤 義浩です。いかかお過ごしでしょうか?

気温の差が激しいですね。どうかご自愛ください。

診療所のすぐ前にある、道路並木のハナミズキの花が満開となりました。一年で一番幸せな季節です。

先日、研修会で浦和に行っていたのですが、市役所の前で日本桜草の展示会が開催されていました。思わず桜草の花を衝動買いしてしまいました。鉢や用土を買って、植え替えたりと結構大変でしたが、とても綺麗です。ぜひご覧ください。

今回は、仮義歯法についてお話していきます。

まず、以前にもお話した通り、入れ歯を作る工程は、

  1. 歯形を取る(2回) 
  2. かみ合わせを取る 
  3. 仮歯を合わせる
  4. 完成

となります。

②の「かみ合わせ」を取る作業が入れ歯を作る工程の中でかなり難しいものです。

仮義歯法とは、一度仮の入れ歯を作製しかみ合わせなど試行錯誤し、最終的には仮の入れ歯を踏まえて、もう一つ最も体に合う入れ歯を作っていく方法です。

上下で総入れ歯を使っている患者さんの場合、上の入れ歯は安定しているのに、下の入れ歯が動いて痛むときがあります。動くことで下の入れ歯に痛みが生じるのです。

仮義歯法の義歯(総入れ歯)は左図のような、一見変わった仮の入れ歯を作ります。下の入れ歯は、奥歯を平らな面にしておきます。プラスティックのまな板のようなものです。上の入れ歯は、奥歯が点で下の入れ歯に接触するように作ります。その接触部分が4~5点できるように作ります。動きやすい下の歯をまっ平らの歯にしておく事で、どの部分でもかめるようになり、これによって、かみ合わせがずれても、ある程度、どこでもかめるような入れ歯が作れます。痛みがなければ、この状態で不自由はありません。

そして、粘膜の調整のために、義歯の裏側に特殊な材料を入れます。(写真1)

ジェルのような材料は時間が経つとゴムのようになります。形状が固定されます。こうした調整を何度も繰り返す事で、入れ歯の噛み合わせのほか、形態、粘膜の調整も同時に行うことになります。

この過程を何度か繰り返すと、下の入れ歯のかみ合う部分(平らな部分)に噛みあとがついてきます。かみ合わせの中心がはっきりしてきます。中心がとれたら、この入れ歯の噛みあわせをそっくりコピーして、新しい入れ歯を作成していきます。

完成後、再度微調整を行います。

残念ながら健康保険の適用ではありませんがこの方法で作ると精度の高い総入れ歯を作ることが可能になります。

患者さんによっては、もう15年以上お使いの方もいらっしゃいます。一度、人工の歯が壊れて見えましたが、直ぐに修理し、そのまま使っていらっしゃいます。「宝物です」といってくださったときは、本当に嬉しかったですね。

時間がかかりますが、丁寧に作る事で快適に利用していただけるのです。

もっと・ちょっと・きっと 役に立つ歯のおはなし わかっちゃいるけどやめられない 歯周病も軽くなる脱たばこ生活 1

喫煙と歯

「喫煙が健康にとって有害です。」

悪性浮腫、糖尿病、高血圧症、動脈硬化などの生活習慣病の全てに、喫煙が悪影響を及ぼしていることが明らかで、たばこを吸う人だけでなく、たばこを吸わない人にも影響があり、社会的にも禁煙へと誘導しています。それでもやめれないのが、たばこの魔力とでもいうのでしょうか。

愛煙家にとっては、耳が痛い話かもしれませんが、みなさんの歯と口の健康の維持をお手伝いする歯医者としても、たばこの体に対する影響は避けて通れない話です。

口から吸うたばこがもっとも直接影響を与えるのが口だからです。喫煙が歯周病を引き起こしやすく、また悪化させることも今や常識ではありますが、そのほかにも、妊娠中の喫煙が生まれてくる子供に影響を与え、口唇裂(上口唇の皮膚に割れめが生じたもの)や口蓋列(言語障害)の発症が増えることにもつながります。

ニコチン中毒?

たばこの値段が上がるとニュースがでる度に、「今度こそ、値段が上がったときにたばこをやめる」と宣言する人を見かけます。

ある調査によると、たばこをやめたいと思っている人は喫煙者の80%、しかし成功するのはその中の10%ぐらいだそうです。JRの駅構内禁煙開始や、横浜市の禁煙地区指定など日に日に家計を圧迫し、しかも肩身も狭くなった喫煙者の方たちもやめたいと思っているのです。

でも、やめれないのが実情です。

たばこを吸ったことがない人にしてみれば、ただ意志が弱いんだと決め付けがちですが、喫煙治療が保険適用になったのでもわかるように、喫煙はすでに病気ということなのです。

「ニコチン依存症」は、ニコチンへの身体的依存と心理的依存が深く関わっています。

○ 身体的依存…ニコチンは麻薬と同じような習慣性と、禁断症状があります。吸ったあと血液中に入ったニコチンは6秒で脳に達し、30分後に効果がなくなります。効果がなくなると、イライラ、手のしびれなどの不快症状が発生し、またたばこに火をつけるということを繰り返します。

○ 心理的依存…ニコチンの血中濃度とは無関係にたばこを吸いたくなる。たばこを吸っている人を見たり、お酒を飲んでいたりすると思わず吸いたくなる。一種のストレス解消法の一つとしてたばこを選んだりと、長年の喫煙でたばこが生活のパターンに組み込まれて、習慣やクセ、条件反射になっているのです。

「たばこの弊害はよく知っているが、やめる気がない」といった状態は、ニコチン依存により心理規制が働いていて、適正な判断能力を失っていると言ってもよいでしょう。まず、健康のため、家族のためにたばこをやめたいのであれば、左の図表のテストで自身の状態を見つめましょう。依存度が高かったり、何度も禁煙に失敗した方は、「禁煙外来」で医師が血液中のニコチン濃度をコントロールしながら、身体的・精神的に無理なく禁煙ができるように導いてくれるので受診してみるのもよいでしょう。

簡単節約生活

市販のミネラル水はすっかり定着しました。しかし、不況の昨今、一本飲むたびに百円玉が消えていくのはかなり負担ですよね。しかし、水道水の評判は悪い。だから、つい買ってしまって、2006年の国民一人当たりのミネラル水消費量は19.6リットル。500ミリのペットボトルで40本にもなります。でも、浄水場で生まれる水の質は設備の性能向上は良くなっていて、東京都水道局では「東京水」とうたって、塩素添加前の水をボトルに詰めて売り出したほどです。ということは、家庭でも塩素をうまく取り除ければ、おいしい水が味わえるのです。

そのやり方はいたって簡単です。水道水をホームセンターなどで売っている水がめなどにしばらくくんでおくだけです。数時間、外気にさらしたり、透明なボトルに入れ、日光を当てたりすれば塩素は揮発し、味が良くなります。かめに炭を入れるとさらに良くなります。

昔ながらの備前焼の水がめがあれば、風情もあってなおいいのですが、こだわらないなら空き瓶でもバケツでも大丈夫です。毎晩寝る前に翌日使う分の水をくんでおき、朝、かめからすくって飲んだり、味噌汁を作ったり、ご飯炊いたり。水筒に入れて持ち歩いてもいい。蛇口から出たばかりの水とは違う味わいが分かることでしょう。もちろん衛生管理には注意が必要です。

家計にもミネラル水を買う必要がなくなるので、大きなメリットとなりますが、節水効果も大きいのです。手洗いや歯磨き、食器洗い、洗濯、水撒き等は水を蛇口から直接使うので、どうしても無駄遣いしやすいからです。例えば歯を磨くときに蛇口を開けっ放しにすると、30秒間に6リットルの水が流れていく。しかし、くみおいた水で歯磨きとうがいをしてみると使う水は400ミリリットルほど。5・5リットルも節水なのです。

しかも、ミネラル水はペットボトルの製造や輸送で大量の石油を使い温暖化を促進するので、家計にも環境にもやさしい水道水を一工夫しておいしく飲む。いいアイディアなのでは。

そうだ、旅へでよう クロアチア・ドブロブニクへの旅

誰かに「世界で一番ロマンチックな場所はどこですか?」と聞かれたら、きっと私なら迷わずにここを挙げることでしょう。女の子がロマンチックな気分に浸れる要素がこんなにも揃っているところはなかなかありません!青い海、何世紀も前の時代にタイムスリップしたような景色、美味しい料理に美味しいワイン。ため息が出るほどの素敵さに私たちの間では、彼と一緒に行くと必ず喧嘩をするといわれるほどです。そんな素敵な街が今回紹介するクロアチア共和国最南端にあるドブロブニクです。

世界遺産にも登録されていて「アドレア海の真珠」と称されているここは、私も宮崎アニメの中でも好きな「紅の豚」の舞台となったところでもあります。地中海交易の拠点として栄えたドブロブニク旧市街は度重なる地震など自然災害や、外部からの攻撃そして戦争で破壊され、一度は危機遺産になりましたが、市民の力でその美しさ取り戻した歴史的にも興味深いところです。

一番の見所は、やはりたった半日もあれば、見て回れそうなほど小さい旧市街。500m四方の町を囲んでいるのが15mほどの高さの城壁で、街は褐色のレンガ屋根と石造りの建物、石畳と、未だにところどころで戦火の痕が見受けられますが、細い路地の隅々まで統一されていて、まるでおとぎ話の世界に自分が迷い込んだ気分になります。城壁の上は、1時間半ちょっとのちょうどいいお散歩コース。青い透明な海を片側に、遺跡のような町並みをもう一方に眺めながら、歩けるので、まず街中を散策する前に上がってみて欲しいところです。

旧市街には、教会や劇場、博物館、レストランやおみやげやさんなど所狭しと並び、ふと路地を抜けると港にでたり、路上でお店が開いていたり、地図なしに探検したい場所でもあります。

そして、散策で疲れた体に合うのは、アドレア海で採れたおいしい魚介類。イタリア料理に近いクロアチア料理は、パスタやピザなども美味しいのですが、ツアーでも牡蠣食べ放題プランがあるほど、小ぶりだけど新鮮でぷりぷりな牡蠣がシーズンには食べられます。それに、見かけは真っ黒で地味ですが、ここに来たら一度は試してほしいのが、イカ墨のブラックリゾット。日本でもイカ墨のパスタを食べられるところはありますが、リゾットはあまりありません。イカ墨自体、新鮮でないと臭みが出て、美味しくないもの。ここのは、新鮮だからこそ、美味しくて、やみつきになります。舌を黒くなってしまうのは、ご愛嬌です。

夕方になれば、旧市街の中にあるレストランやお店たちもまた様相を変え、すてきな街灯に照らされた街には、ゆったりとした時が流れていて、ムードたっぷりです。私は、教会の奥にあるお気に入りのレストランで食事をしたあとに、メインストリートにあるイタリア顔負けのジェラートをほおばりつつ、ダブルの甘さに浸りながら、夜風にあたるのが毎回のコースです。どっぷり浸りすぎると日本に帰れないかも。

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