歯を失ってしまうと、食事の楽しみが半減してしまいます。

硬いものが噛めない、入れ歯が合わない、食事のたびに痛みを感じる・・・こうした悩みを抱えている方は少なくありません。

実は、人の噛む力は想像以上に強く、前歯で約20kg、奥歯では約60kg、口の中全体では実に350kgもの力を発揮しています。

しかし、たった1本歯が抜けただけでも、通常の2〜3倍の力を加えないと同じようには噛み砕けなくなってしまうのです。

鴻巣市の加藤歯科医院では、失った歯の機能を回復させる「インプラント治療」を通じて、患者様が再び快適な食生活を送れるようサポートしています。

今回は、インプラントで咬む力を回復する仕組みと方法について、詳しく解説します。

インプラントとは〜失った歯に代わる第三の歯〜

「インプラント」は、顎の骨の中に人工歯根を埋め込み、その上に歯を作る治療法です。

歯の根がなくなってしまった場合、差し歯は歯の根を利用して行う治療のため適用できません。

そこで、加藤歯科医院では、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」という3つの治療方法を提案しています。

インプラントと天然歯の構造比較図

入れ歯の特徴

入れ歯には、1本から数本の欠損を補う「部分入れ歯」と、一本もない状態を補う「総入れ歯」があります。

人工の歯は歯肉の上に乗っているだけで、残っている自分の歯にバネをかけて安定させる取り外し式です。

長所として、歯を削らずに済み、健康保険の適用が可能です。

短所として、入れ歯が合わないと痛みを感じます。

また、硬いものを食べにくく、残っている自分の歯への負担が増大し早く失われてしまう可能性があります。

食事の後の手入れの煩わしさと慣れるまでの違和感もあります。

咬む力はインプラントに比べると10分の1以下になります。

ブリッジの特徴

失ってしまった両隣の歯を削って土台にし、橋をかけるように金属の冠を固定します。

長所として、固定式なので自分の歯と同じような感じで使えます。

咀嚼率が高く噛む力が分散でき、違和感も少なく見た目も良いのが特徴です。

健康保険の適用が可能です。

短所として、健康な両隣の歯を削らなければならず、土台になっている歯への負担が増えます。

健康な歯を削ることで、その歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。

また、土台となる健康な歯がなければブリッジにすることはできません。

保険が適用される治療には制限があり、見た目を気にする場合は前歯3番目までしか白い材料が使用できません。

インプラントの特徴

顎の骨の中に人工歯根を埋め込み、その上に歯を作ります。

治療には人工歯根の埋め込みの手術が必要で、健康保険は適用されません。

しかし、長期的な視点で見れば、他の治療法と比較して優れた成績を示しています。

咬む力の重要性〜健康な歯で噛む大切さ〜

噛む力は、歯が約3分の1、顎が残りの3分の2を支えています。

顎の骨には歯の数だけ凹みがあり、その中に歯がきちんと収まっているため、固いものを噛んでもびくともしません。

これは1本も抜けていないきちんとした状態である場合です。

たった1本抜けただけでも、通常の2〜3倍の力を加えないと同じようには噛み砕けないのです。

失ってしまったら、すぐにでも同じように噛めるように治療をしなければなりません。

噛む力だけでなく体のバランスなどにも影響が出てきます。

きちんと噛めるということは、痴呆症やがんの予防にも効果があり、全身の健康にも影響してきます。

インプラントで回復できる咬む力

天然の歯の噛む力を100とした場合、インプラントは80〜90%程度まで噛む力を回復可能です。

これに対して、保険のブリッジは60〜80%程度、部分入れ歯は30〜40%程度、総入れ歯は10〜20%程度の回復率に留まります。

インプラントは、顎の骨の中に人工歯根を埋め込むため、骨としっかり結合します。

そのため、天然の歯とほぼ同じ力で物を咬むことができるのです。

インプラントで咬む力を回復する仕組み

インプラントが高い咬合力を発揮できる理由は、その構造にあります。

顎の骨との結合による安定性

インプラント体は、チタン製のネジのような形をしており、顎の骨に埋め込まれます。

埋め入れたインプラント体は顎の骨と生体的に結合するため、安定性が非常に高いのが特長です。

この結合は「オッセオインテグレーション」と呼ばれます。

通常、下顎では3ヶ月程度、上顎では6ヶ月程度の期間を経て完成します。

骨とインプラントがしっかりと結合することで、天然歯の歯根と同じように力を支えることができるのです。

力の伝わり方の違い

天然歯には「歯根膜」という組織があり、噛んだ時の衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。

インプラントには歯根膜がありませんが、顎の骨にしっかりと固定されています。

そのため、噛む力を直接骨に伝えることができます。

この構造により、入れ歯のように歯肉の上に乗っているだけの状態とは異なり、強い力で物を噛むことが可能になります。

インプラントと顎の骨の結合プロセス

入れ歯やブリッジとの構造的な違い

入れ歯は歯肉の上に乗っているだけなので、噛む力が歯肉に直接かかります。

そのため、痛みや不快感の原因となります。

また、残っている歯にバネをかけるため、その歯への負担も増大します。

ブリッジは両隣の健康な歯を削って土台にするため、土台となる歯に過度な負担がかかります。

長期的には歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。

一方、インプラントは独立して機能するため、他の歯に負担をかけることなく、失った歯の機能を回復させることができます。

インプラント治療後の咬む力の回復プロセス

インプラント治療で咬む力を回復するには、適切な治療プロセスと術後のケアが重要です。

手術から結合までの期間

インプラント手術後、仮歯の段階では硬い物や弾力のある物、歯にくっつきやすい物はできるだけ控える必要があります。

この期間にこれらの物を噛むと、インプラント体と顎の骨の結合が阻害されてしまいます。

治療をやり直さなければならなくなる恐れがあります。

インプラント体と顎の骨が十分に結合した後は、硬い物や弾力のあるお肉、繊維質の野菜などをしっかり噛んで食べられるようになります。

最終的な人工歯の装着

骨との結合が完了した後、最終的な人工歯を装着します。

人工歯はセラミック製の被せ物が一般的で、天然の歯と見た目がほとんど区別できないほど自然な仕上がりとなります。

この段階で、天然歯の80〜90%程度の咬む力を回復することができます。

食べられる物の範囲

硬すぎる物を除き、インプラントでは「噛んではいけない食べ物」は基本的にありません。

ただし、氷・飴玉・梅干しの種・殻付きの硬いナッツ・硬パンなどの硬すぎる物は控えた方が良いでしょう。

上部構造がひび割れたり、インプラント体と顎の骨の結合が阻害される可能性があるためです。

一方、ガム・お餅・水あめ・ソフトキャンディー・キャラメルなど、歯にくっつきやすい物はインプラントで噛んでも問題ありません。

加藤歯科医院のインプラント治療

当医院では、患者様に安全で最善な治療を提案します。

治療のメリット

インプラント治療には以下のようなメリットがあります。

  • 義歯の咬む力をサポート・・・天然歯の80〜90%の力を回復
  • 義歯が外れにくくなる・・・固定式で安定性が高い
  • 安定している・・・顎の骨としっかり結合
  • かなりの力で物を咬むことができる・・・硬い物も噛める
  • 自分のものと同じ感覚・・・違和感が少ない

治療の流れ

当医院では、まずむし歯や歯周病を治療し、お口の中のばい菌をしっかりコントロールします。

その後、術前検査を行い、確実なインプラント治療計画を作成します。

患者様に治療計画を説明し、同意を得たらインプラント治療をスタートします。

歯ぐきを最小限切開し、穴をあけて、インプラントを埋入します。

この状態で3〜4ヶ月待ち、インプラントと骨が結合するのを待ちます。

長期的な成績

10年後の成績を比較しても、インプラントは他の治療方法(ブリッジや入れ歯)より圧倒的に優れているというデータが、統計学的な論文として発表されています。

正しいケアと定期的なメンテナンスを行えば、インプラントの寿命は数十年にわたることがあります。

埋入後のメンテナンスを適切に行えば、耐久性や噛み心地など、天然歯とほぼ同様の性能が期待できます。

まとめ〜インプラントで快適な食生活を取り戻す〜

インプラント治療は、失った歯の機能を回復させる優れた方法です。

天然歯の80〜90%の咬む力を回復でき、入れ歯やブリッジと比較して圧倒的に高い咬合力を実現します。

顎の骨の中に人工歯根を埋め込むことで、骨としっかり結合し、安定性が非常に高いのが特長です。

硬すぎる物を除き、天然の歯に近い感覚で何でも噛めるようになります。

弾力のあるお肉やお魚、繊維質の野菜、ナッツなどもしっかり噛んでお食事を楽しめるようになります。

きちんと噛めるということは、痴呆症やがんの予防にも効果があり、全身の健康にも影響してきます。

鴻巣市の加藤歯科医院では、患者様一人ひとりに合わせた安全で最善なインプラント治療を提案しています。

歯を失ってお困りの方、入れ歯に不具合を感じている方は、どうぞ遠慮なくご相談ください。

きちんと噛めて、見かけもきれいにして、いつまでも楽しい食事をしましょう。

加藤歯科医院では、患者様が安心して治療を受けられる体制を整えています。インプラント治療に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。