銀歯の下で虫歯が再発する衝撃の事実
虫歯を治療して銀歯を入れたから、もう安心・・・
そう思っていませんか?
実は、銀歯で治療した歯の多くが、数年後に再び虫歯になっているという事実があります。これを「二次虫歯(二次カリエス)」と呼びます。
銀歯の詰め物や被せ物は、約5年で50%がダメになるというデータもあり、銀歯をつないだブリッジでも約7年が寿命とされています。つまり、銀歯で治療した歯の半数が、わずか5年程度で何らかの問題を抱えることになるのです。

鴻巣の加藤歯科医院では、このような二次虫歯に悩む患者さまを数多く診てきました。
「治療したはずなのに、また痛くなった」「銀歯が取れて、中が真っ黒だった」といった声をよく耳にします。
本記事では、なぜ銀歯の下で虫歯が再発するのか、そのメカニズムと予防法について、歯科医師の視点から詳しく解説します。
銀歯とは?その特徴とメリット
銀歯は、虫歯治療後に歯を修復するために使われる銀色の金属製の詰め物や被せ物のことです。
正式には「金銀パラジウム合金」と呼ばれ、銀と他の金属(銅や亜鉛など)の合金から作られています。強度が必要な奥歯に用いられることが多く、毎日の食事でものを噛むことに耐えられる頑丈さが大きな特徴です。
銀歯の主なメリット
- 強度が高い・・・硬い食べ物を噛んでも割れにくい耐久性があります
- 保険が適用される・・・比較的安価に治療が受けられるため、経済的負担が少なくなります
保険適用の銀歯は耐久性が高い一方で、見た目が銀色で目立つため、前歯にはあまり使用されません。また、長期間使用することで歯との境目が劣化していくというデメリットがあります。

加藤歯科医院では、治療を受ける際にどのような治療法があるのか、また保険が使えない場合にはどの程度の金額が必要になるのかなどをカウンセリングを含め、患者さまと一緒に最良の方法を選ぶことを重視しています。
銀歯の下で二次虫歯が発生するメカニズム
では、なぜ銀歯の下で虫歯が再発するのでしょうか?
そのメカニズムを理解するには、虫歯菌の大きさと銀歯の劣化について知る必要があります。
虫歯菌の侵入経路
虫歯菌の中でも代表的なストレプトコッカス・ミュータンスは、約1μm(ミクロンメートル)の大きさです。1μmは1000分の1ミリで、とても小さいものです。
もし銀歯と歯の間に隙間ができると、そこに虫歯菌はどんどん入り込んでいきます。
詰め物をして治療する虫歯の進行具合は「C2」と呼ばれ、銀歯の詰め物は象牙質に接着されています。虫歯菌はとても小さいので、銀歯と歯の間に侵入して虫歯を作っていきますが、歯と銀歯は接着剤でしっかりとつけてあるため、すぐに銀歯が外れてしまうことはありません。
銀歯の劣化プロセス「熱膨張」
金属は熱が加わることによって膨張したり、冷えると収縮したりします。これを「熱膨張」といいます。

お鍋を食べながら氷の入った冷たい飲み物を飲んだり、冷えたデザートとホットコーヒーを飲んだり・・・
そうしたお口の中の温度変化によって、銀歯は膨張・収縮を繰り返します。
すると、歯と銀歯の間の接着剤がボロボロに崩壊していき、できた隙間から虫歯菌が入り込んで、歯がドロっと溶けて虫歯になってしまうのです。
二次虫歯が発見されにくい理由
銀歯の下で進行する虫歯は、見た目では確認しづらいため、虫歯が悪化するまで気づきにくいという欠点があります。
虫歯を削って銀歯を詰めて治療しても、「冷たいものに歯がしみる」「時々急に痛くなることがある」「噛むと痛い」などの虫歯の症状が出ることになります。しかし治療済みの歯なので、患者さん自身はまさか虫歯だとは思わず、歯医者に行くのが遅れて、二次虫歯がひどくなってしまうケースが多いのです。
特に歯全体を銀歯で覆っている場合の多くは歯の神経を抜いていることがほとんどなので、しみたり痛みを感じることなく、気づかないうちに虫歯が進行してしまうこともあります。
銀歯の寿命はどのくらい?
実は天然の歯と違い、詰め物やかぶせ物にはそれぞれ寿命があって、生涯にわたってずっと使うことは出来ません。
保険の銀歯にもおおよその寿命があります。銀歯で治療を受けた全ての患者さんに当てはまるものではありませんが、平均的な傾向は以下のようになります。
銀歯の平均寿命
- 銀歯の詰め物・・・約5年
- 銀歯のかぶせ物・・・約5年
- 銀歯をつないだブリッジ・・・約7年
これは、かぶせ物が何らかの原因により、50%がダメになる年数を示しています。

銀歯の寿命はかぶせ物や詰め物の素材としては長くない方ですが、患者さんのライフスタイルや、定期健診(予防歯科)を受けているかどうかによっても、銀歯の寿命の長さは大きく変化します。
自宅での歯磨きなどの口腔ケアをサボって大切に扱わなかったり、定期健診を受けていなければ、銀歯はもっと早く劣化する可能性があります。
銀歯が劣化する主な要因
- 噛む力による負担・・・噛む力が強い方や、歯ぎしりの癖がある方は、銀歯が早く劣化することがあります
- 歯磨きの不足・・・歯垢がたまりやすい状態が続くと、銀歯の周囲が劣化しやすくなります
- 定期的な健診を受けていない・・・定期的に歯科医での健診を受け、銀歯の状態をチェックしないと、劣化に気づかず、二次虫歯のリスクが高まります
二次虫歯を予防するための具体的な方法
詰め物や被せ物に銀歯を入れたからといって、必ずしも虫歯になるとは限りません。
虫歯になるメカニズムを理解し、銀歯の虫歯リスクを最小限に抑えるための適切なケアが重要です。
1. 汚れをしっかりと落とす
お口の中の細菌(虫歯菌や歯周病菌)はマイナス電気を帯びています。銀歯はプラス電気を帯びているため、互いに引き合い、銀歯の周りには細菌が寄り付きやすくなります。
また、天然歯の表面はツルツルとして汚れが簡単に落ちるのに対し、銀歯は劣化してくると表面がザラザラしてきます。そのため汚れが落ちにくく、銀歯の周りには磨き残しが出やすいです。
歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスを使用してお口の中の衛生を保ちましょう。
2. 歯医者で早期発見・早期治療
定期的な歯医者での検診とクリーニングも重要です。

銀歯が虫歯になる前にレントゲンや歯科用顕微鏡で虫歯のチェックをしたり、隙間や段差ができていないか銀歯の適合状態を確認しましょう。もし虫歯になってしまっていても、早い段階で見つけることができれば歯を削る量を最小限に抑えることも可能です。
3. 高度な虫歯治療を行う歯科医院を選ぶ
歯科医院によっては、手術に用いるマイクロスコープや拡大鏡を用いてより高度な虫歯治療を行っているところもあります。
このように精度の高い治療を行っている歯科医院を選択することで、治療時に発生する段差や隙間を減らして、二次虫歯のリスクを低減することが可能となります。
4. 劣化しにくい素材を選ぶ
治療の方法はもちろんですが、補綴治療に使用する材料選びも二次虫歯予防には重要なことです。
虫歯の保険治療で用いられるコンポジットレジン(プラスチック)や銀歯には、歯垢が付きやすいという特徴がありますが、補綴素材にセラミックを使用した場合、歯垢がつきにくいだけではなく、汚れを除去しやすく劣化しにくいといったメリットがあります。
昨今、歯の治療には金属以外のセラミックやプラスチックといった材料を使用することが増えています。銀歯よりも虫歯リスクが低いセラミックやプラスチックへの置き換えもおすすめです。
5. フッ素を活用する
フッ素は歯質を強くして虫歯を作りにくくする効果があります。日頃からのフッ素洗口液、フッ素入りの歯磨き粉の使用や、歯科医院でのフッ素塗布は二次虫歯予防に効果的です。
鴻巣の加藤歯科医院で安心の虫歯治療を
加藤歯科医院(鴻巣)では、一般歯科診療を提供する歯科医院として、むし歯治療や歯周病の治療、義歯の作成など、通常患者さまが歯医者で受けられる治療を行っています。
虫歯ができた、歯が痛い、歯茎から血が出た、歯が欠けたなどの症状に対応しており、治療の多くは保険の範囲内で行われます。
ただし、同じ治療であっても使用する材料等の違いによって保険診療ではなくなるケースもあります。
当院では、治療を受ける際にどのような治療法があるのか、また保険が使えない場合にはどの程度の金額が必要になるのかなどをカウンセリングを含め、患者さまと一緒に最良の方法を選ぶことを重視しています。
患者さまが安心して診療を受けていただけるあなたの身近な歯医者さんになれるよう努めます。
お気軽にご相談ください。
まとめ:二次虫歯を防ぐために今日からできること
銀歯の下で虫歯が再発する理由、ご理解いただけましたでしょうか?
銀歯は強度が高く保険適用で経済的というメリットがある一方で、熱膨張による劣化や隙間からの虫歯菌の侵入により、約5年で50%が何らかの問題を抱えるというリスクがあります。
二次虫歯を予防するためには、以下のポイントが重要です。
- 歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスを使った丁寧な口腔ケア
- 定期的な歯科健診とクリーニング
- 精度の高い治療を行う歯科医院の選択
- 劣化しにくい素材(セラミックなど)の検討
- フッ素の活用
一度虫歯になった歯は虫歯を再発しやすいという事実を忘れず、治療後も油断せず、毎日丁寧にブラッシングを行い、定期的に歯科医院で検診を受けることで、しっかりと二次虫歯を予防しましょう。
鴻巣の加藤歯科医院では、患者さま一人ひとりに寄り添った治療を心がけています。虫歯や歯の痛みでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。