インプラント治療に年齢制限はある?適応年齢と安全に受けるための条件を解説

インプラント治療に年齢制限はあるのか

「インプラント治療を受けたいけれど、年齢が気になる・・・」

このような不安を抱えている方は少なくありません。

結論から申し上げると、インプラント治療には明確な年齢制限はありません。ただし、治療を安全に受けるためには、年齢に応じた条件や注意点があります。年齢そのものよりも、顎の骨の状態や全身の健康状態が重要な判断基準となるのです。

インプラントは、失った歯を見た目だけでなく噛む力まで回復させることができる治療法です。顎の骨の中に人工歯根を埋め込み、その上に歯を作ることで、ご自身の歯に近い感覚でしっかり噛めることが最大の特徴といえます。

インプラント治療の年齢制限と適応条件を説明する歯科医師のイメージ

若年層におけるインプラント治療の適応年齢

顎の成長が完了する時期が目安

若い方の場合、インプラント治療を開始できる年齢の目安は18歳以上とされています。

これは顎の骨の成長がほぼ完了する時期にあたるためです。顎の成長が完了していない状態でインプラントを埋め込むと、その後の骨の発達によって位置がずれてしまい、見た目や噛み合わせに問題が生じる可能性があります。

女性は16歳前後、男性は18歳前後で顎の成長がほぼ完了する場合が多いとされていますが、個人差があるため、レントゲン検査などで骨の成長状態を確認したうえで治療を検討することが重要です。

若年期に永久歯を失った場合の対応

虫歯の悪化や打撲などにより早期に永久歯を失ってしまった場合、インプラント治療ができる時期まで待つ必要があります。

その間、歯が抜けたままにしておくと、両側の歯がスペースを埋めようと寄ってきたり倒れてしまったりする可能性があります。また、失った歯の対象となる歯は噛み合う歯が無いので伸びてしまうこともあるのです。

そのため、インプラントできる時期になるまではブリッジや部分入れ歯などを入れ、一時的に抜けた部分のスペース確保を行う必要があります。施術時期やそれまでのスペース確保の方法については、かかりつけ歯科医と十分にご相談ください。

若年層のインプラント治療における顎の成長と適応年齢の関係

高齢者におけるインプラント治療の可能性と注意点

70歳を目安とした慎重な判断が必要

高齢者の場合、年齢制限の上限としてよくいわれるのが「70歳」です。

必ずという訳ではありませんが、目安として高齢者はインプラント手術ができない状況になることが多い傾向にあります。インプラント治療では、土台としてフィクスチャーを顎骨内に埋め込むのですが、そのための穴を顎の骨に空ける手術を行います。

歯周病などのトラブルだけでなく、年齢を重ねることでも顎骨は薄くなったり歯周組織が弱くなったりします。また、健康状態や治癒能力も若者に比べれば低下してしまうため、インプラント治療で何らかのトラブルを生じやすいと予測されてインプラント治療を避ける目安の年齢となっているようです。

全身の健康状態が最も重要な判断基準

70歳以上の高齢者であっても、精密検査で特に顎の骨や周辺組織に問題の無い健康状態であることと、健康状態が良好であればインプラント治療を受けられることもあります。

高齢者の場合、糖尿病や心疾患、骨粗鬆症などの全身疾患を抱えているケースが多いです。これらの疾患は、インプラントの成功率や治癒速度に影響を与える可能性があります。特に糖尿病のコントロールが不十分な場合、インプラント治療後の感染リスクが高まるため、慎重な判断が求められます。

持病があったとしても、事前に歯科麻酔医が体調管理することが必要です。病気の中でも生活習慣病と言われる高血圧・糖尿病は特に注意が必要です。外科手術の際には出血が伴います。糖尿病患者さんは健康な患者さんに比べて出血がしやすい傾向にありますし、高血圧の患者さんは局所麻酔薬に制限があります。

この為、手術前・手術中に全身管理を歯科麻酔医が行うことで安全に手術が出来ます。

服薬状況の確認も欠かせない

高齢者は多くの場合、複数の薬剤を服用しています。

特に、骨粗鬆症の治療に使われるビスフォスフォネート系薬剤は、顎骨壊死(骨の壊死)を引き起こすリスクがあるため、インプラント治療を行う前に服用の状況を確認し、必要に応じて医師と相談する必要があります。

骨粗鬆症のためのビスフォスホネート服用中の患者様も一旦服用中止して頂くことで手術が可能となります。また、服薬、抗凝固剤を服用していても、手術方法を考える事で手術は可能となります。

インプラント治療を安全に受けるための条件

顎の骨の状態が十分であること

インプラント治療を受けるためには、顎の骨に十分な量と質が必要です。

インプラントを支えるためには、顎骨に十分な量と質が必要です。高齢になると骨密度が低下しやすくなり、インプラント治療を希望されても、すぐに手術が出来ない場合があります。

骨量が不足している場合には、骨移植や骨増生(サイナスリフトなど)の処置が必要になることがあります。これが治療の成功に影響するため、事前の精密な診断が重要です。現在の技術では、骨が薄くても幅を広げるテクニックがあります。骨が薄くてもインプラントは入れられますので、ご安心ください。

口腔内の衛生状態が良好であること

口腔状態とは歯磨きがしっかりできているか、歯周病になっていないかということです。

インプラントは常に清潔にしておかなければいけません。歯磨きがしっかりできていないと歯周病にもなりやすく、インプラントを埋めた部位が歯周病になると「インプラント周囲炎」という状態になりインプラントを抜かなければいけなくなります。

30歳以上の約70%が歯周病を罹患していると言われています。歯周病はインプラントにとって敵なので歯周病治療にも積極的に通い口腔状態を清潔に保つことを心がけましょう。

喫煙習慣の制限が必要

インプラント手術でできた傷跡が治る過程でタバコが悪影響だということが研究で明らかになりました。

タバコに含まれる成分が歯茎の毛細血管を収縮させて血行を悪くさせるためです。喫煙の習慣がある方は、ニコチンによる血流障害の影響で、傷の治りが遅れたり、インプラント周囲炎のリスクが高まったりします。

インプラント治療が完了するまでタバコの本数を減らすようにしてください。手術前後の2週間は吸わない方が傷の治りがいいです。

定期的なメンテナンスに通える体力

インプラントを長期間使用するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。

高齢者の場合、手や指の機能が低下し、口腔ケアが難しくなることがあります。インプラントを維持するために、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。

加藤歯科医院では、顎の骨の状態、全身の健康状態、将来のメンテナンス性まで考慮したうえで、患者様一人ひとりにとって最善と考えられる治療計画をご提案しています。

インプラント治療を受ける年齢層の実態

40代から60代が最も多い年齢層

厚生労働省の「令和4年医療施設調査」のデータによると、インプラント治療を受ける患者の年齢分布では、もっとも治療を受ける割合が高いのは70~74歳で5.9%、次いで80~84歳の4.9%、60~64歳の4.5%となっています。

一方、もっとも割合が低いのは45~49歳で0.7%です。この統計から、おもに50代以降の中高年層で多く選択されており、とくに60代から70代にかけての年齢層で需要が高いことが分かります。

この年代で歯の喪失リスクが高まることや、治療に対する意識の高さを反映していると考えられます。40代~60代は、体力や骨の状態が比較的良好で、インプラント治療の効果を最大限に生かせる年齢層です。

高齢者でもインプラント治療を受ける方が増加

インプラント治療はここ20年ほどで日本国内に広まったまだ新しい治療方法です。

厚生労働省が行う歯科疾患実態調査ではインプラントをしている患者さんの割合が調べられました。平成28年現在のデータでは70歳以上の患者さんでは10%程度の方がインプラント治療を行っています。

加齢とともに歯が抜けていくことや歯が弱っていくことは仕方がないことです。高齢者のインプラント本数は年々増加傾向にありますが、年齢制限や持病・服薬という壁が立ちはだかる前にインプラントをしたい方は治療を開始することをお勧めします。

インプラント治療のメリットと他の治療法との比較

しっかり噛める喜びを取り戻せる

人が噛む力は、奥歯では60kg以上にもなるといわれています。

しかし歯を1本失うだけで、同じ食べ物を噛むために2~3倍の力が必要になります。噛みにくい状態を放置すると、食事が楽しめなくなる、顎や体のバランスが崩れる、全身の健康に影響が出る可能性といったリスクも生じます。

インプラントは顎の骨と結合するため、義歯が外れにくくなる、強い力でも安定して噛める、違和感が少ないといった特徴があります。「硬いものが噛めない」「入れ歯が動くのが不安」そうしたお悩みを抱えている方にとって、生活の質(QOL)を大きく向上させる治療法といえるでしょう。

入れ歯・ブリッジ・インプラントの比較

加藤歯科医院では、歯を失った際の治療法として入れ歯(義歯)、ブリッジ、インプラントの3つの選択肢を丁寧にご説明しています。

とりあえずインプラントを勧めるのではなく、それぞれのメリット・デメリットを正しく理解したうえで選択できることを重視しています。その結果として、今の生活に本当に合った治療法を選ばれる方が多いのが特徴です。

インプラント治療の最大のメリットは、健康な歯への影響が少ない点です。失った歯の治療法としてブリッジや入れ歯などがありますが、残っている歯を削らなければいけなかったり、健康な歯に金具で固定したりと、他の歯への負担は回避できません。

一方インプラント治療では、周りの歯を支えにせず、失った部位のみで独立した歯の再建が可能です。そのため、残っている健康な歯へ負担をかけることなく歯の機能を取り戻すことができます。

噛む力と全身の健康の関係

きちんと噛めることが、健康寿命を延ばす第一歩と考えています。

顎の骨への影響も抑えることが可能です。例えば差し歯や入れ歯は、極端に言えば歯茎の上に被せ物が乗っているだけの状態。そのため、食べ物を噛む際に十分な刺激を与えられず、次第に骨が痩せて(骨密度が低下)いきます。

一方、インプラント治療では直接顎の骨にインプラント体を埋め込むため、噛む刺激がダイレクトに顎の骨に伝わり、骨が痩せることを防げます。インプラントがあごの骨に力を加えますから、あごの骨がヤセるのを防ぐと言われています。

加藤歯科医院のインプラント治療への取り組み

安全性を第一に考えた治療計画

加藤歯科医院では、インプラント治療においても安全性と適応の見極めを最優先しています。

顎の骨の状態、全身の健康状態、将来のメンテナンス性まで考慮したうえで、患者様一人ひとりにとって最善と考えられる治療計画をご提案しています。「できる・できない」をはっきり伝えてくれるため、安心して相談できる歯科医院です。

患者様と十分に話し合い納得した上で治療

当院の方針として、天然歯を大切に保存し最終的な手段としてインプラントを用いており、患者様と十分話し合い納得した上で手術を行っております。

さまざまな理由で歯を失い、「仕方ない」と諦めてしまっている方も少なくありません。しかし現在の歯科医療では、失った歯と歯根の機能を回復し、自然に噛める状態を目指すことが可能です。

CT完備で安全な手術を実施

当院はCTを完備しており、安全な手術を行いますのでご安心下さい。

また、他院で埋入したインプラントのケアも行いますので、お気軽にご相談ください。鴻巣市で長年地域医療に携わってきた実績と、全世界で使用されているスイス製ストローマン(ITI)インプラントを採用しています。

まとめ|年齢よりも健康状態が重要な判断基準

インプラント治療には明確な年齢制限はありません。

若年層では18歳以上、顎の成長が完了してから治療を開始できます。高齢者では70歳を目安に慎重な判断が必要ですが、全身の健康状態や顎の骨の状態が良好であれば、80代以降でも治療は十分可能です。

重要なのは年齢そのものよりも、顎の骨の状態、全身の健康状態、口腔内の衛生状態、定期的なメンテナンスに通える体力といった総合的な条件です。持病がある場合でも、事前に歯科麻酔医が体調管理することで安全に手術が出来ます。

加藤歯科医院では、入れ歯・ブリッジ・インプラントを公平に比較説明し、噛む力と全身の健康を重視した治療方針、安全性を第一に考えたインプラント治療を提供しています。

「ちゃんと噛める生活」を取り戻すために

昔に比べて歯科医療は大きく進歩しています。治療によって、失った歯と歯の根の役割を取り戻すことができる時代になりました。食事を楽しみたい、見た目も自然にしたい、将来も安心して過ごしたい・・・そんな想いをお持ちの方は、一度、加藤歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか

「きちんと噛める喜びを、もう一度」それが、鴻巣市・加藤歯科医院のインプラント治療です。