おかあさんと赤ちゃん 歯もつながっている

妊娠すると、食事や健康に気を使いますが、意外に忘れがちなのが、お口の中です。
昔は「こどもを一人生むと、歯が一本抜ける」と言われたほど歯は注意してほしい事のひとつです。
妊娠するとさまざまな面で「歯の健康管理」が大事になってきます。
理由の一つ、虫歯や歯周病にかかりやすいという事実。
- 妊娠のために唾液が酸性になり、ねばりやすくなることで歯垢がふえる
- つわりなどで食事の回数が増えて、口の中が汚れやすくなる
- 歯ブラシをいれると気持ち悪くなり、歯磨きがうまくできない。
理由その二、胎児への影響です。
子供の健康管理は親次第ともいえます。
まず、注意をしなければならないのが妊娠中の食事です。
歯はいったんできあがってしまうとほとんど新陳代謝がなく、あとからいくら栄養を補給しても取り入れてはくれません。
胎児の乳歯の芽は、妊娠7週目にでき始めるといわれています。妊娠中にしっかり栄養をとることが大切なのです。
しかし、ちょうどその時期はつわりと重なり、食欲も落ちる時期。
食べられない状況が続くと、弱い歯ができたり、あごの成長が不完全な赤ちゃんが生まれてくる可能性もあります。
歯をつくるのに欠かせない「カルシウム」(小魚・乳製品・海草など)、「たんぱく質」(魚・肉・卵など)、「ビタミンA」(緑黄色野菜・レバーなど)、「ビタミンC」(野菜・柑橘類・果物など)、「ビタミンD」(魚・卵黄など)をバランスよく取るようにしましょう。
家事や散歩など適度に身体を動かすことも忘れずに。
まず、妊娠とわかれば、歯の健康診断を受けることが大切です。